イチロー力イメージ画像


サブタイトルが、自分に限界をつくらない豊田式メンタル・トレーニング、となっています。
ひょっとして、若き日のイチローが豊田さんという著者から指導を受けていたのかな、と推測できます。

また、購入してからびっくりしたのですが・・・
なんとCDが付録としてついていました。

今回の購入動機は、夢実現・自己実現・自己啓発的な世界が大好きな、いわゆる
『そっち系』の私としては衝動買い的にものでした。

実は、購入してからしばらくしての読破となったものです。
CDがついていて、しかもその内容がイメージングや呼吸法などの指南になっていたのは
もう少し若かりし日に出会っていたら・・・と思った次第です。


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まあ、夢の実現には年齢は関係ありません。
大器晩成でチャレンジ、です。

それと私の癖なのですが・・・
著者の他に出版社を気にする癖があります。

どこかと思ったら・・・
きこ書房さんでした。

SSIという潜在能力開発の器具・ツールやソフト・書籍などを通信販売で
手広く展開されているところです。

実は、私も昔、同社の教材を購入したことがあります。
速聴、という能力開発のためのツール(器具)でした。
4倍速でテープが聴ける、というものでした。

今ならスマホのアプリで簡単に倍速や遅くすることなどが可能な時代です。
無料アプリや、そもそも標準機能としてICレコーダーなんかについている時代です。
無料です。タダです。

それが・・・昔は、何十万円、下手すると百万円といったような価格水準だったのです。
もし、今ここで私が「あ~ぁ」と言えば・・・
どんな失敗、どんな買い物をしたか、容易に想像ができるかも知れませんね。(苦笑)


夢をかなえるイチロー力を読んでみて

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ゴールセッティングというキーワードが登場します。

単にゴール=目標を設定するのではなく、ゴールの先にゴールを設定するということです。
イチローは、100m先にゴールを設定するのではなく、200m、300m先に
ゴールを設定していた。だから・・・

100mのゴールをやすやすとクリアできた、ということのたとえです。

また、私たちには小さい頃から先生や親・周囲への気配りが無意識のうちに身についている、
とも指摘しています。
それが、自分の成長やワクワクすることをすることにおいてはマイナスに作用しているとも
指摘されています。

なるほどね、と思ってしまいます。

やりたいことをやって、成長してきたのではなく、
これならほめられるとか、目立つかもとか、といった他人・周囲からの視線・期待に
(素直に?)応えるように無意識に自分をコントロールしてきたのかも知れません。

そういえば、一流のトップアスリートなどは自分の世界、自分の道をブレることなく
進み続けているような気がします。

目標を書くこと、書き続けること、随時、読むこと・見ること・口にだすことの大切さも
教えられます。

目標=夢という確かに目に見えない世界のものを、目に見える形にするわけです。
実は、私も昔からこれを機会あるごとに人にしゃべっていたような気がします。

潜在意識を書き換えるために、内言(ないげん・アファメーション)についての記述もあります。

内言とは、・・・(中略)・・・あなたオリジナルのお経です。

一冊を通して内容をまとめてみると、アスリートなどのように肉体的に・精神的に・感情的に
自分をコントロールしなければならないような人にとっては、本書のメンタル・トレーニングは
必須項目なのでしょう。

もちろんストレスに悩むビジネスマンや、営業・ビジネス・学習などの面で成果をあげたい
という社会人や学生さんでも十分に参考になるノウハウだと思います。

ただ、なかなか忙しい日常の中で実際に自分ができるか、と言われたら・・・
よっぽどのこと(意思決定につながる、しかもケツをまくるような出来事に遭遇するなどのこと)
がないと、人は変わらないかも知れませんね。

著者プロフィール

いろんな大学の教授やアドバイザーなどを歴任。
出版当時は、某大学の部長、某大学の名誉教授、メンタルトレーニング指導士として活躍中。

メンタルトレーニングのパイオニアだったとのこと。

高校時代のイチロー、中村俊輔選手
ユース日本代表時代の小野伸二選手などを指導した実績あり。

その他にもたくさんのアスリートを指導していらっしゃいます。

サッカー日本代表(ユース)のメンタルコーチ、
横浜Fマリノスのメンタルアドバイザーなどもされていらっしゃいます。

一流のアスリートを精神面で育てたということですね。

夢をかなえるイチロー力の目次

はじめに

第1日目 想いが人を動かす
 アクション 二本の指を使った実験・「シェブレルの振り子」実験・自己暗示の実験

第2日目 目標を紙に書く
 アクション 目的・目標設定の黄金律・「ゴールドセブン」・目的と目標の設定の仕方

第3日目 思考法をプラスにする
 アクション プラスの自分・マイナスの自分

第4日目 呼吸法
 アクション 腹式呼吸・逆腹式呼吸

第5日目 内言
 アクション 内言

第6日目 イメージング
 アクション ろうそくのイメージング・図形のイメージング・理想の自分のイメージング

第7日目 「気」導入
 アクション 「気」の導入・静功と動功

第8日目 リラックス法
 アクション リラックス状態の把握・ジャンプによるリラックス法

第9日目 五感のフル活用
 アクション 聴覚・いい音を聴く・視覚・ビジョントレーニング・視覚・いい色を眺める・
 嗅覚・いい香りを嗅ぐ・味覚・美味で旬の物を食べる・「五感の記憶」年表をつくる

第10日目 五計の導入
 アクション 五計を書き出す

第11日目 体系化
 アクション 一日・一週間のトレーニング

第12日目 習慣化
 アクション 自分の変化と成長

【出典:夢をかなえるイチロー力 著者:豊田一成(きこ書房)】

本書の最後の方には、きこ書房さんお得意の能力開発機器や教材の案内広告がありました。

【まとめ】この本から学んだこと

・赤ちゃんが寝返り、ハイハイから、つかまり立ち、ヨチヨチ歩き、二本足での歩行といった
一連の成長を取り上げていて、その時の赤ちゃんの思い・心境を分析した事例が、私個人的には
いちばん心の残りましたね。

赤ちゃんは無心だということ。
何度失敗しても、転んでも、成長するための学習として潜在意識にスキルを覚え込ませている、
ということです。

もちろん赤ちゃんが意識してそれを行っているとか、潜在意識に刻みつけようとしている、
というものではありません。
結果として、スキルが身に付く、潜在意識レベルで(身体で)覚える、という成長過程です。

私たちの夢や目標に向かっての努力も、「この原点」をもう一度思い起こして、思考とエネルギーを
向けることができれば、もっと頑張れるのかも知れません。

それが・・・
今となっては、自分の『思考』が邪魔することもある、ということです。

初心に戻るとは、この領域まで戻った方がいいのかも知れません。(苦笑)
でも、この考え方は非常に参考になりました。

要は、そのレベルまでがむしゃらにトライしなさい、ということです。

それと学んだことは・・・
・感情(気分が乗らないなぁ、今日は嫌だなぁ、といったような感情)を克服するには
習慣がいちばん大切だとあらためて気づかされました。

昔の話で恐縮ですが、会社のお偉いさんとの懇親会で・・・
「気分が落ち込んだ時、スランプの時の脱出法みたいなものがあるものでしょうか?」と
ヒラ社員時代に役員に質問したことがあります。

その時の役員の答は何だったと思いますか?

「カラ元気を出すこと」でした。
当時はあまり理解できませんでした。

でも、後年(自分が管理職や今のレベル・年齢になって)気づきました。
なるほど、と。

楽しいから・うれしいから・・・笑う。
悲しいから・つらいから・・・泣く。

確かにそうです。でも、逆もまた真なり、です。

人間、笑うから楽しくなる、泣くから悲しくなる、も事実です。
カラ元気を意図的にコントロールできれば、実際にエネルギーがわいてくるのは事実だと思います。
スランプ脱出法としては理にかなっている、と言えるのではないでしょうか。

特に、アスリートは毎日が戦場です。
(病気でもないのに)「いや~、元気が出なくてね」なんてことは、弱音は、逃げ口上は言えません。
そんな気分で試合や本番に臨めば、それこそファンに対して失礼なことになってしまいます。

著者も最後に歯磨きの習慣のように、そのレベルにまで習慣化することが大切だ、とありました。

私個人的には、習慣化すべきことだらけ、です。