在宅でのワーク、フリーランスというキーワードといっしょによく聞くものに「クラウドソーシング」があります。
一言でいうと・・・
クラウドソーシングとは、企業や個人など仕事の発注側が不特定多数の相手に「やって欲しい業務」を外注(アウトソーシング)することです。
※ このクラウドソーシングにおけるマッチングサイトの役割を果たしているのが「クラウドワークス」とか「ランサーズ」というサイトです。

そんなクラウドソーシングに登録して稼ぐことができるのか、ということについて【発注する側からの視点】で考察してみます。
私はネット通販用の商品のデザインや販促用チラシ、新しい商品開発のアイデア募集、SNSへの投稿依頼などでクラウドソーシングを利用した経験があります。
【今回の記事が役立つ人】
■ これからクラウドソーシングで、在宅ワークで、稼ごうと思っている人。
■ 副業をするに当たってチャレンジしたい「副収入稼ぎ」の候補にクラウドソーシングを挙げている人。
■ 自分のスキル・特技を活かしたいと感じている人。
ズバリ結論をいいますと、初心者というか【そのサイト内で(最初は)無名のワーカーさん】が仕事を取るのは大変だと思います。
【結論】
(要は認知されて仕事がそれなりに来るようになるには、時間がかかるかも知れませんよ、ということです)



以下、5つの観点から「厳しさ」を考察します。
【1】ライバルの存在、【2】価格競争、【3】仕事・業務分野の運・不運、【4】ラクな任務?、【5】個別取引につなげられない、の5つの点です。
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ライバルの存在


あなたが今からYoutubeに参入するとします。
エンタメ系でトップユーチューバ―に張り合うとなれば・・・とんでもない話だということは容易に想像できるかと思います。
では、「カナブンの飼い方」というキーワードで参入したらどうでしょうか。
(カブトムシではありません。カナブンというマイナーな昆虫です)
たぶんに、「一番とか二番とか」になれるかも知れません。穴場だからですね。でも・・・



Youtubeでカナブンの動画を探してみてください。投稿ゼロではありません。それなりに動画がアップされています。凄いですね。
つまりどんな世界にもライバルがいる、ということです。あなたが参入する市場(マーケット)がレッドオーシャンかブルーオーシャンかの違いだけで必ず競争しなければならない、ということです。
あなたが参入した分野が「たまたまライバルが少ない」世界であったとしても・・・いつの間にか新規参入者が増えてレッドオーシャンになってしまうという可能性もあるのです。
もちろん「運のいい」人もいます。
ビギナーズラックならぬ「独り勝ち」的な状況に恵まれるといったことも起こりえます。
しかしそれを期待して(心の準備もないままに)参戦することは幻滅することにもつながります。
では穴場的な分野・市場に参入するか・・・そのためのスキル・資質があるか、が問題!
先ほどの「カナブンの動画」の例ではありませんが・・・ライバルの少ない分野・市場がたとえ存在していたとしても、果たしてそれが稼げるマーケットなのか、という問題があります。
カナブンの動画をアップし続けてもファンがつかない、誰も見に来ないとなればリターンは期待薄です。
さらに、その分野に参入・参戦するための「武器」があなたにあるか、という話も出てきます。



濡れ手に粟(ぬれてにあわ)的な分野・市場があれば万々歳ですけど、世の中はそんなに都合よくはできていません。
そんな分野にはライバルがすでに参入していたりするものです。
ここでのまとめです。
【まとめ】(参加・参入・参戦する側の視点)
【仕事・業務を発注する側の視点】



こんな仕事・業務を受けてもらえませんか?と発注側が呼びかけた時に・・・受ける側からみて【コスパ】がいい仕事だと、「ハイ」「ハイハイ、私も手をあげます」という具合に競争相手が集中することがどうしてもあるのです。
※ みんなコスパのいい仕事を狙っている、ということになります。
※ コスパのいい仕事 ⇒ 仕事量・内容の割には金額がいいね、という判断を多くの人がしてしまう仕事。
価格競争


スーパーでの集客のために時々「卵」が安いですよ、と安価でPR・宣伝しているところがあります。
卵は絶対に(普通の家庭なら)料理に使うからです。誰しもが必要なものだから【特売品】的に集客の目玉として使われるケースが多いということです。(足を運んでもらうための戦略です)
極端な話、150円で仕入れた10個入りのパックを100円で売るスーパーもあります。この50円分の損は広告宣伝費というわけです。



これと同じことがクラウドソーシングの世界でも起こります。
わざとではないと思いますが、仕事を確保したいために、戦略的に価格を低価格にしている引き受け手が存在します。
つまり・・・赤字覚悟で仕事を受ける、受けている、受け続けている人たちがいるということです。
仕事の受注に成功したけど、あれこれ【追加での指示・要請】が多くてかなり面倒な仕事になってしまった、ということも起こるということです。まあ、将来的には笑い話になる話かも知れませんけど。
では発注する側の本音の話を聞いてください。
【仕事・業務を発注する側の視点】
逆に成果物の出来・質の面でみた時に・・・



つまり、後発組として新規で参入するなら・・・
実績を積み上げて、お客さまとの関係構築ができるまでは辛抱強く頑張らないといけない、もちろん運・不運もある、という認識のもと覚悟してチャレンジする必要があります。
仕事・業務分野の運・不運


需要と供給のミスマッチというキーワードがあります。たとえば・・・
働きたい人はたくさんいる。でも、手を挙げている人には身体にムリが効かない高齢の方が多い。
人を募集している会社がたくさんある。でも、立ちっぱなしで重い荷物を運ぶだけの仕事だからみんな敬遠する。
となれば・・・募集側からみて「働き手がいない」、逆に働く側だと「働く場所がない」という【ミスマッチ】が起こります。
クラウドソーシングでもこんなミスマッチが起こる場合があります。それが・・・
あなたが活躍したい分野・仕事において・・・そもそも仕事がない、ということがあります。
一方で、自分にもできそうだから参入しようかな、と考えた分野・仕事においては ⇒ まさにレッドオーシャンの状態でライバルの存在が多すぎる、ということもあります。
第一人者がいて、その次の人がいて、さらに三番目の人までをみると・・・ほとんどの仕事がこの3人で占められているというような世界もあります。
この手の分野・仕事だと実際大変です。コバンザメ商法ならぬ【おこぼれ】にあずかれるといいですけど・・・いつまでも仕事がこないという状況だとモチベーションを維持するのも大変です。
なので・・・
【まとめ】
【仕事・業務を発注する側の視点】
だからクラウドソーシングに参入したら・・・最初は大変です。なので【覚悟】でしたね。



ということは・・・まずはやってみないとわからない、という世界でもあります。(これ大事な思考です)
ラクな任務?
実は、これまで自分が積み上げてきた財産から割と「ラク」にできる仕事・任務があります。
もちろん誰しもが簡単にできる仕事・業務ではありません。
Youtubeのチャンネル登録者が5万人います。
Twitter、Instagram、FBのフォロワーが10万人います。
といったような【財産】をすでに持っている人のみが受注できる仕事・業務になります。
ズバリ言いますと・・・この章での結論です。
【まとめ】
情報発信しますよ、というサービスを提供している人(個人・法人)がいますし、それなりに需要があります。
それで3,000円。先方からの依頼文をコピペしてクリックして【送信】するだけのお仕事です。



こういった他の人にない「武器」をすでに持っているなら参加・参入、チャレンジするのもアリかと思います。
※ これを目指して今から自分のSNSのフォロワーなどを増やそうと努力するのは本末転倒かも知れません。
※ 中高年の方には時間がもったいないです。今から増やす努力はおススメしません。
実は・・・この発想は非常に大事です。
※ 案内ページにもチェックシートがあります。


個別取引につなげられない(表向き)


ネットビジネスの世界で商売をする時に【お金を稼ぐための】いちばんの財産になるものは何か? わかりますか?
昔の商売人が・・・お店が火事になった時に逃げる前にしたことは・・・顧客台帳を井戸に放り込んで燃えないようにして【顧客リスト】を守るということだったそうです。
顧客名簿・顧客リストがあればゼロからの再スタートでも可能性が広がるのです。
余計な話ですが・・・楽天に出店してもお客さまの直接のメールアドレスは入手できません。もちろん個別に自社のサイトに来てくださってそこから注文なりお問い合わせなりがあれば入手できます。
でも、楽天内のシステムで「発送しましたよ」とか「お問い合わせの件は◯◯です」といったようなお客さまとのやり取りでは絶対にメールアドレスがわからないようになっています。
これと同じ発想からの対策だと思いますが・・・
クラウドソーシングのマッチングサイトに登録して仕事・業務の受注・発注をする時には、相手との直接のやり取りは(普通は)禁止されています。



サイトでマッチングの場を提供している側としては直接でのやり取りをされたら【手数料】が入ってこなくなりますから当然の話ですね。
個別であれば値上げ交渉もできます。ムリが言えたりもします。何よりも・・・
1回目はマッチングサイトを通しての仕事のやり取りで、同じお客さまとの2回目、3回目のリピーターとしてのやり取りをサイトを通さずにやろうとするなら、少なくても手数料の分だけは余計に儲かることになります。
それだとサイト側は商売あがったり、です。なので直接のやり取りをすることはご法度なのです。
なので・・・
※ アカウントそのものがバンされたら・・・稼いで貯まっていた売上も消えてなくなります。それだと残念、です。
【仕事・業務を発注する側の視点】
だからといって・・・



私は、あるサイトでアカバンされたことがあります。(苦笑)
まとめ


クラウドソーシングを考える時にいちばんいい例が「翻訳」かも知れません。



では、そうやって実績が上がった時にライバルがいないかというと・・・今や人工知能AIが凄まじい進歩・進化を遂げている最中です。
安価な翻訳機やブラウザ上での翻訳、アプリなどある日突然「とんでもないライバル」が登場する可能性もあります。
【まとめ】
■ 自分の資質=資産=財産と、需要(市場・マーケット)との関係を十分に検討して「行けるかも」なら、チャレンジしてみることは大事です。
■ このマーケットに参入するために、新たに技能や知識を身につける必要がある、というのではあれば・・・特に中高年の方にはその行動自体が疑問です。稼げるようになるのがだいぶ先であれば・・・方向転換もアリです。
■ 今の資質でいけそうなら、いくつかのマッチングサイトに登録してスタートしてみてください。
※ マッチングサイトは「クラウドソーシング 一覧」のキーワードで検索すればいくらでも見つかります。
ここまで本当にありがとうございました。
【追伸・シビアな話】
クラウドソーシングでの副業は・・・あくまでも時間の切り売りです。やったものだけが、成果物だけが、納品してやっとお金になります。
資産づくりには直接的にはつながりません。株式の配当収入や不動産からの賃貸収入などのように「何もしなくても入ってくるお金」ではありません。
中高年の方には「資産づくり」につながる副業をおススメしています。
⇒ 今ある「あなたの資質」を資産づくりにつながる副業に仕上げる【3ヶ月副業独り立ち講座】
【追伸】
55歳60歳の副業としてのクラウドソーシングについてまとめた記事もあります。


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