銀行を辞めたいと思った時に・・・これから未来ある現役の銀行員へ「銀行あるある」のアドバイス【元支店長・定年退職者から】

秋田です。
銀行員の一生について触れてみたいと思います。

もちろん現役の銀行員であるあなたも先輩や上司に、人生相談したり銀行員の一生についていろんなことを見たり聞いたりしたことがあるはずです。

ネット上にもたくさんの情報があふれていますから情報収集についてはあんまり苦労はしていないかも知れませんが。

それでも本音ベースの話とか、都市伝説的な話とか、人生の裏ワザ的な話は表に出てこないものです。
そんな話を織り交ぜながら「銀行員あるある」を考察してみます。

秋田秀一秋田秀一

元地銀の支店長を経験したことのある秋田です。約31年間勤務して定年退職。
銀行の仕事は精神的にハードです。(全員とは言いませんが)
辞めようかな、辞めたい、と思い始めたら・・・頭の片隅にでも入れておいて思い出してもらえたらありがたいですね。

以下の3点について触れてみます。

・銀行員の一生は「はやい」!
・プライベートがない?
・就業規則等、ルールのしばりがハンパない!



もちろんすでに薄々感じている話かも知れません。
でも、銀行ならでは、のメリット・デメリットを一度きりの人生に活かして欲しいものです。
終身雇用的に銀行員生活をまっとうするも・転職するも・起業するも・・・すべて「正解」です。


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銀行員の一生は「はやい」!

人生ははやい

人は同じだけ1日24時間、1年365日・・・もらっています。

本来はどんな仕事を選択していても時間の速さはいっしょのはずです。
でも、銀行員の一生は「はやい」と考えた方がいいですよ。(体験から)

あっと言う間に(結婚してお子さまがいたら)子育てが終了して、定年がやってきます。
これは過ぎた者でないと体感できない世界です。

なぜ銀行員の一生は「はやい」のか?

実は・・・次の章のテーマであるプライベートがない、といったこと少しは関係しますが・・・
公的に、私的に自分の時間を拘束されることがかなりあるからです。

銀行という組織は、組織内の団結力、組織への忠誠心、親睦を深めるための行事がかなりあります。
たぶん銀行の外に(違う業種で働いている)仲のいいお友だちがいたら聞いてみてください。

銀行全体の行事・・・研修、親睦スポーツ大会、親睦クリスマスパーティ・・・
支店が属する地域(地区・ブロック・エリア)ごとの行事・・・バレー、ボウリング、花見・・・
支店ごとの行事・・・歓迎会・送別会・季節ごとのレクリエーション・各種飲み会・・・

支店勤務だと、これにお客さまとの行事が入ってきます。
単なる行事ではありません。

当日拘束される、というものでもないからです。
それなりの準備が必要なものは、準備のために前日や前々日から駆りだされることもあります。

そして・・・極めつけは・・・(特に地方銀行の地方支店だと)
お客さまとのレクリエーションが入ってきたりもします。

■ 某○○会社の運動会への(メイン銀行としての)参加
■ 某○○法人のクリスマスパーティへのメインバンクとしての参加・・・
・・・・・

また、お店のトラブルやお客さまとのトラブル処理などが一段落した時に、気分転換・ウサ晴らしに飲み会などが急に(その日の予定外な行事として)入ることすらあります。

下手すると・・・24時間365日、臨戦態勢です。

秋田秀一秋田秀一

気がついたら・・・3年経過して(次の支店・仕事場に)転勤となった、というようなパターンの繰り返しです。

私は・・・
よく半分冗談・半分本気で、「人は自分の年齢の『時速』で一年が過ぎ去るものだ」と話していました。

25歳の人は、時速25kmで1年が過ぎる。
40歳の人は、時速40kmで
55歳になると・・・時速55km
じゃあ、65歳、70歳になると・・・

これは若い人でも実感できているかも知れません。
15歳だと時速15kmです。

だからこそ、若い人こそ、1日1日を(本当に)大切にしてください
ほんと「あっ、という間」です。

・今ここで、あらためて人生を見つめ直すことを強くお薦めします。
・人生の青写真を描き直してみてはいかがでしょうか。
・今すぐ、または近い将来において「辞めなさい」ということではありません。
 ⇒ 人生について真剣に、じっくりと考えてみてはいかがでしょうか、ということです。



次はプライベートがないという点についての話です。
ここでの話にも行事やお付き合いが絡んできます・・・

プライベートがない?

都会の銀行・支店だと街中をうろついても知り合いに会う、というのがあまりありませんね。
ところが・・・

地方の支店、田舎に配属されると・・・自分が知らないだけで地域の人たちは、自分のことを銀行員だと知っているということが結構あります。(苦笑です)

小さな町でスーパーが数軒しかないようなところだと、
「昨日、○○スーパーで支店長が、刺身と豆腐とビールを買ってたよ」なんてことをスピーカーおばさんではありませんがお客さまが教えてくれることがあります。

買い物かごの中身までチェックされているようなものです。

下手なことはできません。
四六時中、誰かに見張られているようなものです。

銀行員の日常

【昔、こんなことがありました】
夕方、全員で店の周囲を営業活動して(ボーナスの時期に)、定期預金の勧誘・お願いで戸別のお宅を回っていた時のことです。

はやめに回り終えた行員が途中にあった公園のブランコにのって「時間つぶし」をしていたのです。

ほどなくして・・・銀行に電話がありました。
「おたくの行員が公園でサボっている」

まあ、昔から
■ 銀行員
■ 警察官
■ 学校の先生
というのは悪いことをしない人たち、という目で見られていました。

(残念ながら今ではそうでもないようですけど)

そのうち慣れましたけど・・・
「見られている」という点ではプライベートがない職業です。
(都会、都市部の銀行員にはあまり関係ありません)

就業規則等、ルールのしばりがハンパない!

副業禁止・SNS禁止

銀行は(原則的に普通は)副業禁止です。
それと原則SNSも禁止です。

銀行員と一般の方々との人間関係はいつでも「預金者(預ける側)と銀行員(預かる側)」「融資先(お金を借りる側)と銀行員(お金を貸す側)」という関係に変わります。

ある日突然、そんな関係になったりもします。

銀行員はお金に関してはもちろんですが・・・日頃の生活パターン、行動パターンや銀行外での日常などから弱みを握られてしまうと、特に融資の意思決定の時などに判断を間違うというか、断れないような状況すら起こり得ます。

だから、銀行員は弱みを見せない、つけこまれない、ということが必然として求められます。
銀行という組織としては、組織のリスク管理の徹底としてSNSなども排除することになります。

秋田秀一秋田秀一

SNSで何気なく漏らした言葉が・・・銀行強盗を企んでる人間にとって、ありがたい情報になってしまう可能性があると、ダメなのです。

それだけシビアな銀行員でいることのメリット

社会的な地位とか、金銭的なこととか、福利厚生的なもの(社宅・寮・その他)とか・・・銀行員で良かったな、という点もそれなりにあります。

ただ、これまでみてきたように、個人のプライベート的な世界が少なからず犠牲になってしまう世界でもあります。

そんな銀行員でも・・・定年退職した私からみた場合には恵まれていたよね、という点があります。
何だと思いますか?

・・・・・

秋田秀一秋田秀一

それを活かす形で、割り切って自分の未来に(今の段階から)投資してみませんか?

それは・・・

身近に感じることができて、しかも自然といろんな情報に触れることができる、かつ情報を簡単に仕入れることのできる仕事としては抜群に恵まれている業種だ、ということです。

もっと具体的にいいますね。

営業担当をしていると、特に法人のお客さまと会話できる業務を担当していると業界事情や業種の特性などの情報を手軽に自分のものにできる

銀行員のメリット

実際に自分のノウハウにまで吸収するか、一過性のものとして右から左に流すか、という感度については個人差がありますけど。

例えば、運送業界に身を置かないと実際にどんなに大変か、どんなトラブルがあるのか、人員確保の面ではどうなのか・・・等々、簡単には実態を「学ぶ」ことは困難です。

でも、銀行員は相手にヒアリングするだけで(ある程度は)何でも聞けます。
簡単に情報や裏話などを教えてもらえる立場にあるのです。

これって・・・凄いことなのです。

銀行員は事情通になろうと思えばなれてしまうのですから。

個人情報の保護や守秘義務といった遵守すべきもの・守るべきものがありますから情報の取扱いには留意する必要がありますが、自分の中の知識として身に付けるとしたら絶好の環境に身を置いているのが銀行員です。

これからの人生を考える時に、こういったメリットを認識した上で「銀行員時代」を有意義に過ごす方向に意識を向けることは大切です。

【将来、居酒屋をオープンしたいという夢をかなえるために】
・実際に居酒屋に就職したり、アルバイトしたりして知識・情報・ノウハウを身に付ける。
・人脈をつくる。
・起業に必要なこと・モノについて積極的に情報収集をする。

といったようなことを下積みとしてやってきた成功者たちがいらっしゃいます。

そんなことをしなくても・・・ある程度までは業界の情報・事情を知ることができるのが銀行員です。
しかも、いろんな業者・業界の事情を自分のものにできてしまいます。

意識して「やるか」「やらないか」の違いだけです。

金融に関して専門的な知識が入ってくる、身につく

融資、借金一つにしても・・・

クレジットカードやカードローンなどの知識は、かなり専門的なレベルにまで到達できます。
それこそ、自分でブログを開設して情報を提供することでかなりの読者を獲得することも可能になります。

■ クレジットカードの作り方、審査にとおる条件、利用の仕方
■ 延滞したらどうなるか
■ 失敗体験や成功体験からの使い方のポイント
■ カードローンの特徴、申込み方、返済の仕方
■ おまとめローンの仕組み、実際の申込み方法(借り方)
■ 住宅ローンの特性、頭金の相場、借り方
などなど・・・・

資産運用面でも・・・
■ 金融商品の特徴、メリット・デメリット
■ 自分にあった金融商品の選び方
■ 資産運用の仕方
■ 積立・貯金のやり方・貯蓄体質になるための心掛け
■ 老後ための資産づくり
■ 教育資金の貯め方
などなど・・・・

その気になれば、(昔よく言われていた)「カリスマ」ではありませんが、「身近なカリスマアドバイザー」としての立ち位置を確立することもできてしまいます。

秋田秀一秋田秀一

セミナー講師がやれますね。

転勤、人事異動でいろんな人たちと出会うことで人間関係に関してのコツや処世術的なものが自然と体験できる

世の中にカウンセラーと呼ばれる人たちがいます。
悩みや心配ごとに寄り添って解決に導いてくれる役割の人たちです。

特に多い悩みは「人間関係」らしいですね。

銀行にいると、入れ替わりでいろんな人たちといっしょに仕事をします。
冷静に分析したり、人づきあいを実体験としてこなしていけば、優秀なカウンセラーになれるくらいの「ケーススタディ」に出会える、体験できる、というのがあります。

秋田秀一秋田秀一

転んでもただでは起きぬ
ではありませんが、いろんな経験が・・・次なるステップのための「修行」「下積み」ともなります。

人がお金を払って体験するようなことや、いろんな人と交わるセミナーに参加しての体験などよりも、ずっと効率的で実践的な経験ができることになります。

意識するだけです。

そういう意味では銀行って、美味しい職場、ではありませんか?
お金をもらいながら、人生のキャリアアップに活かせるような「いろんな体験」ができてしまう! のです。

【こんな言葉があります】
世の中の他の業種の人たちと比較してだと思いますが・・・
「銀行員って(あんまり)使いものにならないよね」というフレーズです。

否定はしません。(苦笑)
自分もそうかも知れません。

忙し過ぎて流されると・・・そうなるのかも知れません。

ただし・・・

【発想と意識の転換(人生に向き合う)】
・意識と発想を変えて、何かしら吸収しようとするならば・・・銀行って・・・
・「いい職場」「いい業種」かと思うのですが・・・

銀行の仕事の延長での資格取得などは、人生のキャリアにおいてプラスになる

銀行員の資格取得

メジャーなファイナンシャル・プランナーなどは必須資格とばかりに(半強制的に)取得させられたりもします。

仕事の一貫として取得できます。
一般の人がゼロから取得に向けて勉強を開始するよりもずっと恵まれていることになります。

その他の検定試験レベルの知識にしても知らない人にとってはありがたい情報なのです。

秋田秀一秋田秀一

やり方次第ですが・・・
そういった情報は「お金」になります。

銀行の仕事で手書きの報告書を見かけない時代・・・PC・タブレット・ワープロができて当たり前

これって凄くないですか。

まあ日常において普通に日報(営業日誌・活動報告書等)を提出したり、稟議関係の仕事はもちろん報告物を提出したりする時は、PC・ワープロです。

ということは銀行員であれば自然と(ブラインドタッチとまではいかなくても)パソコン・ワープロが使えるようになっているはずです。

使えない人は(場合によっては)職場で練習することすらできてしまいます。

普通の人が在宅ワークを始めるためにワープロをマスターしようするなら、まずパソコンを購入して・・・というところからスタートしなければなりません。

秋田秀一秋田秀一

普通の人と比べて(すでに)PC、ワープロが使えるあなたは、一歩も二歩も先を行っているのです。

まとめの前に・・・

銀行員の最終到達として役員(頭取・専務・常務・・・)というのがあります。

役員になると銀行はもちろんのこと、関連会社を含めてリタイアするまで銀行グループに骨をうずめることになります。
地方銀行だと・・・ずっと地元経済に貢献する仕事を続ける、ということです。

そんな役員がサラリーマンとしての最終目標または最終到達の姿だとすると、組織に残れるのはほんの一握りになります。
普通の一般的な銀行員は、最終的には銀行(または銀行グループ)外に出るか、国が求めている定年延長の時点まで銀行・銀行グループに残るか、のどちらかです。

役員になるには・・・それなりのポジションの時に、それなりの位置に到達できていなければなりません。

(役員候補の)グリーンに乗る・乗らない

ゴルフというスポーツを知っていますか?

銀行がお客さまとの親睦会などで親交を深める際に活用されるものです。
ゴルフボールをターゲット(ピン)に、どれだけの回数で到達させることができるか=カップに入れることができるか、を競うものです。

上手い人でも、そうでもない人でもハンディキャップというものがあることから下手でも優勝のチャンスが生じるスポーツとして接待・親睦等に利用されます。

さて、このグリーンを役員候補者の「土俵」と考えると・・・
どれだけピンに近いか・遠いか、後からグリーンに乗った人と先に乗っている人と・・・いろんな人材が候補として挙がることになります。

でも、最終的にカップインするのは必ずしもグリーンに乗った順番通りではありません。
組織内の人脈や人的力学、いろんな要因が絡み合って遠い人が先にカップイン、することもあります。

そんな最終段階まで自然体で仕事をしてグリーンを目指す「生き方」と、ガムシャラにグリーンに乗りにいく「生き方」と、グリーンには興味なしで「我が人生」を追求する人と・・・

いろんな人生創造があります。
どれを目指しても「正解」なのです。

秋田秀一秋田秀一

あなたは、どこまでを目指しますか?
あくまでも自然体で気にすることなく、目の前の仕事に精進し続けますか?

現役でいる時に、一回くらいは自分自身のこととして人生創造について考えてみてもいいかと思います。

あなたはインフルエンザで休んだことがありますか?

たぶん、あなたがインフルエンザで休んでもお店が「臨時休業」となったことはないはずです。

組織とは、そんなものなのです。

あなたの代わりはいくらでも、います。
組織はビクともしない、のです。

普通は(怒らずに聞いてください)、サラリーマンは「コマ」なのです。
組織として「たった一人の人間が休んだだけで、いなくなっただけで、業務がストップする」というのはあり得ません。

給料をもらえている間に、自らの人生について真剣に考えてみてもいいかと思います。
これまでとは違った視点・切り口で、です。

まとめ

銀行員の一生

銀行に忠誠を誓って、命をかける・全うする、という生き方も正しい生き方です。
もちろんお金をいただいていますから、その分だけは、その分以上に、仕事をするというのは当たり前でもあります。

その一方で・・・

銀行を利用するだけ、利用できるだけ・・・利用する。
仕事中にサボったり、自分の次なる人生のための準備に充てる、というのは問題外ですが
(就業規則違反です)
自分への投資だと思って、日々、何かしらを「吸収」するつもりで過ごしてみてはいかがでしょうか。

極端な話・・・あなたが悩んでいた時の状況や周囲の反応、自分のとった行動、思考パターンなどを記録に残しておくだけで、そこから脱却した経験があるなら、そこまで記録に残しておくだけで・・・

これから銀行に入ってくる人、すでに迷い始めた人、悩んでいる人にとって・・・あなたは「先生」になれます。

【発想の転換かも知れませんが】
給料もらって、自分の人生を「創造する」「し直す」「そのための準備をする」という人生設計を描くなら最適だと思います。

意識するか、どうかだけです。
バラ色の、とは言いませんが・・・実は銀行という職場は、宝の山、なのかも知れません。

【銀行を辞めたくなったら】
・給料をもらえている間に「自分の人生におけるスキルアップ・資質アップに、未来のための自分に利用できることはないか」と考えてみる。
・今でしか学べない知識・ノウハウ・情報があるのでは、と考えてみる。
・体験が次の世代のための知恵=お金、になる可能性はないか? とイメージを膨らませてみる。

結論はそれからでもいいと思いますよ。
辞めるのは簡単ですから。

何かしらヒントが欲しい、という人は遠慮なく お問い合わせ ください。

下手に銀行関係の信頼できる先輩等に相談しても・・・逆効果になって組織にバラされることや、色眼鏡でみられたりすることもあります。

身近に全幅の信頼を置ける人がいない時は遠慮なくおっしゃってください。
(秘密厳守します。元銀行員ですから)


ここまで本当にありがとうございました。

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